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執筆者の写真山本善之

9回目「本公演」

既に情報公開も終えて既にご存知の御方もいらっしゃると思いますが、この度「演劇ユニット 花色もめん」は目出度く本公演をさせていただく流れとなりました。

日時 11月30日〜12月2日

場所 布施PEベース

「バビロンシティ 瓶詰めの不安」


キャストやスタッフ発表はまだですが良い舞台になるように一所懸命に取り組んでおります。

是非お足をお運びくださいませ。


さて前回はみおが役者についてまたまた悩んでましたね。よく悩むやつです。悪いことではないですが。

そんなみおのブログはこちらから


まぁそんなこんなで慌ただしくなってきた花色もめんですが今回僕は何故今まで公演をうたなかったかを書きたいと思っています。


僕が花色もめんを立ち上げてからもう2年がたちました。演劇ユニットを立ち上げ毎週のように稽古をして、SNSやYouTube等勢力的に取り組んでいるにも関わらず、本公演を2年もやらなかったなんて前代未聞だと思います。謎すぎる行動で、はなせんずの皆様にもさぞヤキモキさせたことと思います。すみませんでした。

しかし、別に怠惰だったとかやりたく無かったとか、忙しくて物理的に不可能だったとか、そういうわけではありません。単純に我慢していたのです。それは僕が今の演劇界に対して思う所があるからです。


今の演劇を志す企画者達は、自転車操業的に公演を打ちすぎているとおもいます。

しっかりした準備や戦略もなく、行き当たりばったりで企画し、若手の役者を消費していきます。そしてどんどん役者を入れ替え、その身内にチケットを買わして自分達の延命を図る。それが今の舞台業界です。反吐が出ます。そういうやつに限って、育てるという言葉を乱用します。そのシステムで一体誰を育てたのか名前を挙げて欲しいものです。

僕はこの企画はそういう事がしたくてつくったわけではありません。

あくまで本物のプロの役者をつくるつもりではじめました。なので少し普段よりは時間とお金を多めに彼等にはかけました。何処まで育ってくれるかはまだわかりませんが、みんな頑張ってくれているとは思います。

しかしいつまでもこのぬるま湯で育てるつもりはありません。そろそろ負荷をかけていかなくてはいけないと思ってます。彼等はまだまだひよっこ同然で、まだ卵のメンバーもいます。

ここで満足したくてこの業界に入ったわけじゃないと思います。この本公演を一つの区切りにして、来年からはしっかり走ろうと思っています。悩む時間もないくらいに仕事をします。脱落する者も出てくるでしょう。仕方ないことです。


皆様もどうか暖かくも厳しい目で見守り、応援してやって下さい。

最後に、11月末、布施でお待ちしております。絶対損はさせませんのでお足をお運びくださいますよう、よろしくお願いします。


           山本善之

 

担当者:山本善之



奈良県出身。1992年10月15日生まれ。

大蔵流能楽師狂言方 戯曲家 演出家 役者

6歳の頃四世茂山忠三郎倖一に師事、現在は五世茂山忠三郎良暢に師事。

二十歳で「千載」を披く。

舞台を中心に能狂言問わず様々な公演にて活動中。

主な出演作品は、狂言風オペラ「フィガロの結婚」(ケルビーノ/蘭丸役)演 藤田六朗兵衛、「繻子の靴」(国王役 他)演 渡邊守章 等

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