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執筆者の写真山下健吾

繋いでいく

過去と未来、皆さんはどちらかに行けるとしたらどれを選びますか?


はなせんずの皆さん、こんにちは!

山下健吾です。今回のテーマは"繋がり"。

なので序盤から過去と未来、どれを選ぶ?というよくある質問をしました。

ちなみに僕は"過去"を選びました。なぜ過去を選んだか、一つ言うならば未来を知りたくないという事が原因です。これから積んでいく自分の人生で最適解がわかってしまうとつまらなくなってしまうのではないか。

あと過去の青春を取り戻したい!

と言ってもやるせない恋愛の選択肢をやり直したいだけなんですけど...。


この世界にはたくさんの繋がりが存在します。

日本の言葉では"縁"と言われたり、英語圏ではconnectionとも言われていたりします。

縁(えにし)という言葉には二つ以上のものが寄り付いて関わりをもつという意味があります。他にも現在の状況をもたらす過去からの関係。このような意味もありました。

そう、何事も現在や未来をもたらすのはすべて過去からの因果関係で成り立っているのではないかと僕は思います。

ではこの因果関係というのはなんだと。

これから深く紐解いていきましょう。


まず、因果関係の条件からお話していきます。

因果関係とは「原因とそれによって生ずる結果との関係」の事です。

例えば、雨が降ったらお店の来店客が減る。

この場合、雨が降るという原因がきっかけでお店の来店客が減るという結果が起きています。

それが雨が降った(A)と来店客が減った(B)

の因果関係です。

そして、因果関係には三つの条件があります。

1. Bの前にAが起きないといけない。原因が必ず先で結果が後、その逆はありえません。

2. AとBにはそれぞれ2つ以上の側面があり、AとBには関数の関係がなければならない。雨と来店客の例で説明すると、雨(A)には「降る」と「止む」の2つの側面があり、来店客(B)にも「増える」「減る」の2つの側面があります。そして、それぞれの関係が単に偶然ではなく、関数の関係でなければなりません。

3. AがBを引き起こす時、AとBの両方を引き起こす要素Cがあってはならない。雨が降る(A)と来店客が減る(B)の両方を引き起こす要素「車で来店しづらい場所(C)」が認められる場合には、AとBの間に因果関係はありません。

このような三つの条件がすべて満たされてはじめて因果関係にあるといえます。


さて、散々因果だの小難しいことを語ってきましたが、一番の言いたい事は過去の自分の行動が未来の自分自身に繋がっていくという事です。いま訳あって以前所属していた子供ミュージカル劇団の演出助手をしているのですが、そこではプロの講師陣や子供達に刺激を受ける日々で自分の未熟さを思い知らされています。

ただ未熟なりにも頑張ってきた甲斐があって、今ではすごく信頼をおかれられるようにもなりました。この歳で演出助手の仕事を任せられるようになったのは今まで積み上げてきた子供達やその保護者、講師陣への信頼があっての事だと最近感じる事が多くなりました。

そこにはお金だけでは語れない職人達の熱い想いがあってこそのぶつかり合いがあって、同じ一つのゴールを目指しお客様に提供する。

演劇という総合芸術があってこその仕事が

その気にさせてるんだと思います。

普段は表ばかりにいて見えてこない景色が見える。それだけで俳優としてのプロセスを着実に踏める気がします。


つまり、繋がりとは同じ一つのゴールを目指してそれぞれの思いを馳せる時にこそ生まれるのではないかと思います。心を通わせて人間としての生活を送ったり、仕事をすることこそが

"縁"であり、決してないがしろにするべきではないと思いました。


 

担当者:山下健吾



大阪府出身、2004年5月8日生まれ。

中学在学時に堺で活動するジュニアミュージカル劇団 Little☆Starに1期生として所属し役者を志すようになる。現在では関西で活動するストレートプレイ劇団・ステージタイガーに移籍し、『 俳優業界に革命を』と目標を掲げ関西中心に役者活動を行う。



<過去出演作品 舞台>

「月と星のクロニクル」星の王子さま役

「銀河鉄道の夜」カムパネルラ役

「RUKIO」バレンタイン役

「READY GO!」マエダ役

「鬼姫と月の唄」綱重役

「ブルースターナックル」「without SUN」等

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