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執筆者の写真木ノ川ゆづき

ハムハム列島

こんにちは、きのぴーです。

巡り巡って2回目のきのぴーです。

季節も巡り秋になろうとしています。

前回のブログで松岡さんがハムレットいいよ!とお話ししていたので、僕もハムレットを読んでみました。シェイクスピアの物語で「王子ハムレットの復讐劇」という感じです。今回のブログはそのハムレットのお話について書いていこうと思います。

あらすじは読んだ本に書かれている文章を引用しますが、、「城に現れた父王の亡霊から、その死因が叔父と母の計略によるものであるという事実を告げられたデンマークの王子ハムレットは、固い復讐を誓う。道徳的で内向的な彼は日夜狂気を装い懐疑の憂悶に悩みつつ、ついに復讐を遂げるが自らも毒牙に倒れる__恋人の変貌に狂死する美しいオフィーリアとの悲恋を織りこみ、数々の名セリフを残した悲劇の最高傑作である(福田恆存 訳 / 新潮文庫より)」と書かれています。

読んでみてまず思ったのは、言葉遊びが豊富!という事でした。また言葉の端々に知性を感じる面白い文体が多く、読み易くはありませんが読み進めたくなるセリフが沢山あり、自分が好きだなと思った言葉なんかを書き留めながら読んでました。

中でも特に刺さったのが、何か良くない予感を感じたハムレットが即座に放ったセリフ。「一羽の雀が落ちるのも神の摂理。来るべきものは、いま来なくとも、いずれは来る__いま来れば、あとには来ない__あとに来なければ、いま来るだけのこと__肝心なのは覚悟だ。(第5幕第2場)」

起こる事は仕方のない事!全ては覚悟なのだ!と言い切る様や。

まあ……見方を変えると父王が死んでしまったのも、ハムレットが亡霊と出会った事も、いつかは来る事だった。という様に捉えれる。そしてこのセリフの後の場面でほとんどの登場人物が死に、復讐劇・悲劇は達成されるのですが、それもなんとも悲しい出来事。

ただこれを自分の事に向けてみると、色んな出来事が今までにあってそれと向き合う瞬間が来た時、それを受け入れる覚悟が自分には無かったのかな。なんて思い出しながら、このセリフを噛み締めて読んでました。

心構えを持つ、それが覚悟なんだと。

僕が苦手だった大きな声出すのも人前に出るのも、舞台との関わりが出来た事も必然だったのでしょうかね、、大事なのは覚悟。最近は新しい舞台の演技や古典にも興味が出てきたりして『フェードル』の練習なんかもしています。

ダメ出しされてばかり。

それでも見てくれる人達と自分のために。

大事なのは覚悟。



 

担当者:木ノ川ゆづき



兵庫県出身、1999年8月30日生まれ。

高校から絵や立体物の制作を始め、「感覚」をテーマに目に見えない物や消えていってしまう物に対して作品を作っている。現在は絵、立体物、写真、デザインと多岐にわたり活動を進めている。

そして2022年、役者として活動を始める。目標は自分の絵や写真を使った一人芝居を作ること。

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