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2024.12-2025.02

執筆者の写真: 橙延実央橙延実央

3ヶ月ぶりに、文章を書かせていただきます。

今回は私、橙延実央が担当させていただきます。


前回は小山さんが、新しい取り組みについて書いてくださっています。

服がお好きとは聞いていたものの、こういった取り組みまでされるのだと知って、とても嬉しい気持ちと、皆様に知って欲しいという気持ちでいっぱいになりました。

ぜひ、ご覧ください。ブログはこちらから。



まずは、我々の旗揚げ公演、「バビロン・シティ-瓶詰めの不安-」を見に来てくださった皆さま。

改めて、誠にありがとうございました。


「バビロン・シティ-瓶詰めの不安-」は、私が初めて、「学生」という肩書きを外して、お仕事として頂いた作品でした。


ギャラをいただくのは、これもまた、「学生」という肩書きを外してということで見ると初めてでした。

小泉構文のような文章になってしまいましたが、これは当たり前ではないことなのです。



さて、皆さんは他人に「諦められた」ことはあるでしょうか。



「諦める」


この言葉は、goo辞書様によれば、「もう希望や見込みがないと思ってやめる。断念する。」という意味です。

「諦められる」ということは、それの受動態なわけですが。


私はこの人生でいろんな理由で諦められてきたことがあります。

皆さんもそういった経験はあるのではないでしょうか。


初めて、演劇をやっていて「諦められた」経験は、高校2年生の春でした。

私の所属していた演劇部に入部希望だった新1年生にある日、突然こう言われたのです。


「親から、演劇なんてやってても意味がないからと言われてしまって。他の部に入ることになりました。」



私自身も親族に何度も言われたことがあるので、そういったことを言われる事実があるというのは知っていました。

とは言っても、私は自分勝手に誰の言うことも聞かずに演劇部を再創部して演劇を始めた身なので、とてもショックを受けた記憶があります。



「親の一言で、部活ですらもやりたいことができないんだ。」


それが嫌で。


絶対に部としての実績を出して、部活でなくとも演劇を体験してもらえる場所を作りたいと思い、高校生活をそれらの実現に費やしました。


初めてショックを受けたあの春から1年少しが経って、更に緊急事態宣言を経て初めて進級してから初めて登校した6月。

ある程度の実績は残せたと過信していたのか、問題はそこじゃなかったのか、また同じことを言われてしまった。


あぁ、嫌いだ。


率直にそう感じました。


それ以来、やりもしない人たちに、向き合っていない人たちに諦められることが嫌になりました。

かといって、あの頃は演劇というものに対して、演劇をやっている者として諦められることが嫌だったのです。


最近、私はまた諦められることが増えました。


それは、先に書いたような物とはまた異なっていて。


この歳になって自分のやりたいことをやる、というのは勝負の世界に立つということです。


そりゃあ自分がやりたいことの中でどこまで行きたいかによりますが、それでも、商売の世界には勝ち負けがあるし、向き不向きもある。

演劇を趣味でやっているという人たちにもプライドがあるだろうし、そこには多少でもでもお金が関わることが絶対。

子どもの世界にもあるのに、私たち大人の世界に勝ち負けが存在しないなんてあり得ません。


誰しもやりたい役は絶対的にあります。


できる役はたくさんあっても、やりたい役は絶対的にあるはずです。

かっこいい、可愛い、見せ場がある、メインキャスト……その欲がない人はよく続けられるなと尊敬しますが。


誰かが誰かのせいにして、やりたい役を諦めていく様が私は許せません。


先述した勝負の世界でこれをするというのは「戦う前に負けを認めている」ということだと思うのです。負けを認めているのにそれをひた隠しにして自分を守る。だから、本質的には負けてない、どこかの部分では勝ってると思うしかない。


かといって私も自分が可愛いからそういうことをすることはありますが、演技ではしません。だってそれは、この年になって役者やってるってことは、っていうことなんです。


よく「あまり言うなよ」と言われることなのですが、演劇以外にも言えることだと思うので、書かせてください。

やりたいと自分で決めてやり続けているのにも関わらず戦う気が無いのなら、どうしてそのやりたいことをやっているんですか?


社会で働いている人たちだってそんなに変わらないと思いますが、役者というのは特に互いに高め合っていく生物です。


ましてや、努力が大っ嫌いで、1人じゃ何もできないような私にすらそんなことをしていちゃダメでしょ、って思うんですよ。


「向上心のないものは馬鹿だ」なんて夏目漱石は書いていましたが、本当にその通りです。

あぁ、私が誰かにそれを言われた時に自死することはないのでご安心を。


平凡な人間はレベルの高い人間から本質的な負けを実感して、上を見て、食らいついていくしかないと思うのです。



だから、同じ土俵に立ったのならば、ちゃんと戦いましょうよ。

戦って、互いに高め合っていきましょうよ。


言いたかったのは、こういう悔しい思いをしたんだよということだけではありません。


私は、そういう人たちに諦めずに戦ってもらえるようにもっともっと上手くなろうと思うんです。

完璧主義はやめなさい、なんてよく言われるけれども。

私が役者として話を聞いてもらえるようになるには、役者として勝負してもらえるようになるには、限りなく完璧に近いものになるしかないのかなと思うのです。

はて、一体完璧とは?ということもあるでしょうが。


私には今ずっと解決できない課題がいくつもあって、それらに半年近く悩まされています。

まずはそれらの解決から踏んでいかなければいけない。2年前のブログでも同じこと言っていたような気がするけれど。


ありがたいことに、花色もめん以外の団体さんの舞台に呼んでいただける機会ができまして、私もやっとそういう土俵にも立ち始めているのかなと思います。


これから、役者さんの仲間入りする私のことを、見守っていただききたいです。


もっともっと上手くなって、皆さんにたくさんの素晴らしい舞台を、作品をお届けできる役者になれるように、なります!


努力は大っ嫌い、だけどしないわけにはいかないので。


花色もめんも3年目になりますし、夏には第2回公演もございます。

これからの私をぬるくない程度のあったかい目で見守っていてください。


 

担当者:橙延実央


2003年生まれ、宮城県出身。

2011年、東日本大地震被災直後に劇団四季「ユタと不思議な仲間たち」を観劇し感銘を受け、演劇に興味を持つ。

高校時代に演劇を始め、2019年宮城県高校演劇コンクール東部地区にて大会最優秀賞、

中央大会にて優秀賞三席、個人演技賞を受賞。自ら団体を立ち上げ、演劇経験者や未経験者を集めて作品制作を行う。現在は、関西を中心に役者として活動中。

 
 
 

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