top of page
執筆者の写真天希明日香

花色旋律ードルチェー

本日のブログBGM

  ♪ more than words/羊文学 ♪


 Apple▶ https://x.gd/KQcaw

 YouTube▶ https://x.gd/kdbGO

Spotify▶ https://x.gd/4C5aW


ブログを読むときにBGMがあったら素敵だなという思いから始まった『天希明日香のブログひとりミニコーナー』今回の1曲はこちら!BGMを流しながらブログを読んでいただけると幸いです!天希明日香です!


前回担当のきのぴーは、自分の苦悩の末に見えてきた役者像を書いてくれていました。個人的に、きのぴーのブログの中で1番好きな文章でした。ぜひ読んでみてください▶ https://hanairomomemome.wixsite.com/hanamome/post/kinopyblog8


今回は私も最近強く感じてる、どうして演劇が好きなのかということを書きたいなと思います。


余談なのですが、前回の自分のブログで「アパッシオナート」とつけたら、次のクールの日曜劇場がなんと「アパッシオナート」という題名でした!知らずにつけていたものですから、私時代の波に乗ってる…?と思ってしまいました(笑)


最近"悲しいな"と思うことがありました。


ふわっと投げたつもりの風船を刀で斬られてしまいました。

これは人と人との関わりの中で感じたことで、成長の為に、相手に投げた言葉や向き合ったことを拒絶されてしまいました。適切な言葉で説明することが少し難しいのですが、そんな感じです。

同じ感覚のこの"悲しいな"が、近い間隔で2回あったのです。


その悲しいなと思うことがおきた時、その場にいた人に「人には他人の話を聞ける状態の時と、まだ聞けない状態の時があるから、あなたがそんなに悲しまなくてもいいんだよ」と、「待つしかないよ」という言葉をかけてもらいました。


何故か私は昔から100で向き合っていれば、100で返してくれる、100で返すものだという感覚が自分の中にあったような気がします。

というか100で向き合いたいんだと思います。

同じ目的に向かって進んでいると思っている人に対しては、一生懸命向き合おう、100で対面しようとしてしまいます。

もちろん聞ける状態が来ていない人にとっては、あーだこーだと言ってくるという行動はとても嫌で、跳ね返したくなるものなのだと思います。

でも私の中で生じたこの"悲しい"感情は、そうであるという事実としてただ認識して、受け止め、そのうえで「人」として真剣に「人」と向き合っていたいと思うのです。




「人」と「人」として心から対峙していたい

と無意識に思っていたところから、自分の身を守るために一旦警戒して壁を作らなければならないという、女という性別特有(ではないかもしれないが)の義務みたいなものを生きてる間に感じるようになりました。

嫌でも性別というものは意識しなければなりませんでした。それは女が嫌だとかそういうことではないですが、意識させられました。


朝の満員電車で制服を着ていると、スーツのサラリーマンが気を使って空間を作ってくれるようになった頃から、みんなを愛しているではダメになってしまい、一定の距離を示してからじゃないと勘違いされてしまうようになりました。

「人」と「人」で向き合ってぶつかあっていたかったのに、そうする前に「女」であって、気を抜けば舐められるのだと気づいたのです。もちろん皆がそうという訳ではありませんが、一応のために予防線を張らなければならないというのは、人が好きな私にとっては悔しくて悲しくてたまりませんでした。


♪ 転んで泥だらけでも仕方ないやめらんない


演劇って、役を演じるって、誰かを演じているようで結局自分の感情を使っていて、どこまで行っても自分である所から抜け出せないというか、むしろ自分の底の方が出てくると思います。見た目は変わらないですし。

だからそんな無意識のうちに出ている自分、深い自分同士で相手と対峙出来るのです。

これって私がずっと求めていた「人」との対峙だ。と気づいたんです。

「人」として向き合える、向き合ってくれる演劇という場が大好きだなぁと。

と言ってますが、結局のところ、みんなで一生懸命になれる場が欲しかっただけなのかもしれません。でも、普通の生活で女である自分の身を守る義務感を悲しく感じた私にとって演劇は、「人」として真剣に向き合い、色んな人と深くコミュニケーションを取るための手段になっていっていたのではないかと、ここまで歩んできた演劇人生を振り返ってみて思います。

始めた頃はそんな風に思っていなかったのだろうけど、続けて大きくなっていくうちにそういう手段として求めていたのかもしれません。

私の根底には「人が好き」という部分があり、大学で心理学を先行したのもそれが理由だったのかなと思います。



ードルチェ(dolce)ー

柔軟に・柔らかく



人が好きって言うと聞こえがいいですけど、もしかしたらこれは私のエゴで、自分と真剣に一生懸命向き合って欲しいという究極のワガママなのかもしれません。

自分で踏み込んでおいて、悲しいという感情をこんな風に文章にしてしまっているのですから。


色んな人がいて、色んな感情があって、正論が正解にならない時があって、矛盾した感情がぐちゃぐちゃに込められている「人間」を知ることが、私は楽しくて仕方ありません。たくさんの人と出会っていきたいので、どんな人にもドルチェの姿勢で包み込めるような人に私はなりたいです。


いつも以上に抽象的というか、何かふわっとした文章になってしまいました。皆さんはこの文章を読んでどんな感情になったのでしょうか。もし知れる手段があったら面白いのになぁ。


そろそろ曲も終わり頃ですか?

本日も素敵な1曲でしたね。誰かの心に残っていますように。


いよいよ明日から劇団CLOUD9さんの『もういいよ』の劇場入り、そして本番です。人として本気で向き合いあってくれる素敵な座組の人との本番です。ぜひお暇ある方はチケットご予約お待ちしております!それでは頑張ってきます!


 

担当者:天希明日香



大阪府出身、1999年8月19日生まれ。

10歳の時に出演したキッズミュージカルで、舞台演劇の世界に目覚める。以降チアダンス、ジャズダンス、殺陣、ミュージカルスクールなどを幅広く経験し、様々な舞台に出演。

高校時はミュージカルを中心に出演し、大学時には文学部で心理学を学びながら、関西小劇場で活動を開始する。

自宅の部屋、商店街のトラックの上、プラネタリウム、劇場、映像など様々なところで表現活動を行っており、「心躍ることに素直に、生の体験を大切に」をモットーに活動している。舞台俳優として出演する傍ら、心理学の学びとダンス経験を活かして、ミュージカルサークルにてダンスの振り付け講師として子どもの教育活動も行っている。

<近年出演作品 舞台>

山尾企画 軽トラ公演 Show must get on 全20ステージ

関西小劇場2022 Micro To Macro 加奈子役

尼崎演劇祭2022 4.5畳ひとり芝居『大卑屈世界平和論』YouTubeにて公開中

閲覧数:69回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2024.08-11

こんばんは。今回のブログは橙延実央がお届けします。 我々、演劇ユニット花色もめんの旗揚げ公演「バビロン・シティ -瓶詰めの不安-」の公演まで、あともう少しです。 そんな中、小山さんが稽古中に言われた一言から感じたことを事細かに、彼の感性で語ってくれていました。...

《良薬は口に苦し》缶コーヒーは苦くて嫌い

皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。2度目まして!!! 覚えてくださっていますでしょうか?小山栄華と申します。何卒これからもご贔屓に。 ~前回ブログ 未来の形の感想~ 20歳の時分から次世代について考えを馳せ、行動を起こそうとしているその姿勢には脱帽。...

未来の形

芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、睡眠の秋。 ようやくギラギラとする日差しも抑えられ着たい服も重ね着もできる季節になってきましたが この○○の秋。なぜこのように言われるようになったか?ズバリ、気候がちょうどいいから! というのも要約した理由でしっかりとした理由もあるんですね笑...

Kommentarer


bottom of page