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執筆者の写真山下健吾

見つけてくれたもの

皆さんにとって良い人とはなんですか?

仲良くしてくれる人、お世話してくれる人。

この言葉を聞いていつも思い描くのは、

『進撃の巨人』に出てくるアルミン・アルレルトのセリフ

"自分にとって都合の良い人のことをそう呼んでいるだけのような気がする"

これが脳裏に浮かびます。


今回はそんな都合の良い人から派生したお話をしていきたいと思います。

ちなみに前回のあっちゃんのブログのアニメ関連で進撃の巨人を選びました。

そんなあっちゃんのブログはこちら



さて、良い人というテーマでopを話しましたが、はなせんずの皆さんは「都合の良い人」と聞くとどんな印象を受けますか?

僕自身は「利用できる人」という印象を強く持っています。


'自分にとって都合が良いから利用する'


利用するという言葉をこういう風に並べると一般的にはネガティブな印象を持つ人が大半だと思います。

ただ、利用するという言葉

"便利なものとして使用すること"

こういった意味を指します。


つまりはその人の価値を見出して理解してるからこそ、利用という選択肢が生まれるんですね。


僕にも自分の価値を理解して可能性広げてくれた存在がいました。

まず母親の存在が大きかったです。

物心ついた頃から女手一つで育ててくれて、何不自由ない生活とまではいかなかったけれど習い事ややりたい事を応援してくれた母。

その存在がいるからこその今の自分の人格が形成されていきました。



余談ですが、「スタンフォード監獄実験」をご存知ですか?

これはアメリカのスタンフォード大学で行われた心理学の実験です。

内容は刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようというものでした。


*アルカトラズ島(監獄島)


心身ともに健康な21人の被験者の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせました。

受刑者にはより役に入ってもらうためにパトカーを用意し、指紋採取、看守達の前で脱衣させ、金属製の足枷をつけてもらいました。

まるで本物の監獄にいるかのように。

看守にも同様、点呼及び監視を実際にしてもらいました。

すると、初めの方こそ戸惑っていた被験者達が時間が経つにつれ指示もなしに行動し始めました。規則を破れば罰を与え、より厳しく、より非人道的になっていきました。


この実験で証明されたことは人の人格が形成されていくのは地位や肩書き、それぞれの役割をもった環境に依存するということです。

会社の同僚が昇級して自分の上司になったあの感じですね。


話は戻りますが、様々な人達に影響されて自分の人格も形成されていったと思います。

演劇を始めたきっかけも小学生の頃に行っていたミュージカルスクールでダンスにしか興味がなかった自分にある恩師が

"あなたはもっとやれるはず"

と言いました。

その一言がきっかけで芝居の楽しさに気付かされました。


今あることは過去の自分が成してきたこと。

今まで築きあげてきた他人(ひと)との縁が

回り回って花色もめんやステージタイガーに繋がっているのだと最近身に染みて感じています。


見つけてくれた物を活かせるよう

いつか見つけてくれた者に返せるよう

だからこそ大きく、少しずつ歩みを進める



ご縁とは一つの手段として

お互いが価値ある時間を作るために

利用し合い、され合う関係のことだと


僕は思います。



 

担当者:山下健吾



大阪府出身、2004年5月8日生まれ。

中学在学時に堺で活動するジュニアミュージカル劇団 Little☆Starに1期生として所属し役者を志すようになる。現在では関西で活動するストレートプレイ劇団・ステージタイガーに移籍し、『 俳優業界に革命を』と目標を掲げ関西中心に役者活動を行う。


<過去出演作品 舞台>

「月と星のクロニクル」星の王子さま役

「銀河鉄道の夜」カムパネルラ役

「RUKIO」バレンタイン役

「READY GO!」マエダ役

「鬼姫と月の唄」綱重役

「ブルースターナックル」「without SUN」等

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