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執筆者の写真和泉せんり

花色記録班ーイヤホンー

今晩は、和泉せんりです。


今回のブログは私が担当致します。お付合頂けますと幸いです。

バレンタインが終わったのでチョコがお求めやすいお値段になっているはずです。調べたところ、半年〜1年くらいの賞味期限で売られているものが多いようなので、この機に多めにストックしてはいかがでしょう。尚私はチョコ苦手なので安くても買いません。


前回のブログでは山本さんが、ご自身の書く戯曲について書いてくださいました。山本さんは今戯曲を書いている真っ最中なわけですが、どんなことを考えながら進めているのか。花色もめんの舞台を見にいらっしゃる前には、ぜひご一読頂きたいブログです。



さて、皆様は今日、文字を書くことはありますでしょうか。

スマホを開けばフリック入力、パソコンに向かえばキーボードという方が多く、中々手でペンを動かすことはないのではないでしょうか。

私もいつもスマホのメモ機能を使ってブログを書いているのですが、今回はノートに手書きで書いています。

ノートに向かうと出てくる言葉が変わります。漢字の使いどころも変わります。ちょっと違った気分で書けるわけです。(ただし書き終わった後この文章をスマホに入力しないといけないので二度手間ですが)

最近ブルーライトを見ると疲れることが多く、今回はこのように、白いノートのページの照り返しを見ながらの執筆となります。



本題です。最近私が変えたことについてお話します。

イヤホンをするのをやめました。

道を歩いている時、電車に乗る時、家でご飯を作っている時、シャワー浴びる時、カフェで作業をする時、お昼休憩でひとりの時も、ここ1、2年、音楽を流したり動画を再生したりしていました。

それより前は、イヤホンは外出時の必須アイテムではなかったし、お風呂にスマホを持って入ることもなかったのです。

1、2年前、ちょっと悲しいことがありました。いや、けっこう悲しいことでした。どれくらい悲しいかというと、帰り道涙で前が見えなくなって自転車でコケて、両足擦りむいてめっちゃ痛い目に遭うくらいです。

特にひとりの時間が無理でした。悲しいこと、怖いことを考えると何も手につかなくなってしまいます。

そんな時、たまたまYouTubeで哲学の解説をしている動画を見つけました。集中して聞いていると、知識が増えて楽しくなりました。

その時の「楽しい」って感覚はなんか久々だなって思って、私はそれ以降ひとりの時はずっと動画を流したり音楽を聞いたりしていました。脳の中に「これは楽しいよ」と私が判断した情報のみを流して、嫌なことを考える前に先回りしていました。おかげでちょっと元気になりました。



もうお気付きかと存じます。今思えばこれはただの現実逃避です。

稽古でダメ出しがありました。「受け取るものを制限するな、感じることを制限するな」と。当たり前ですよね、心の動きを表現するのが演技なんですから。

私が「楽しい」と思ったことって、楽しいじゃなくて、「苦しくない=楽」だったんじゃないかなって気付いたのは本当に最近です。弱いですね、私。

イヤホン外すとどうなるのか。

耳から与えられていた情報はなくなって、今や私を守ってくれません。やっぱり前みたいにぐるぐる考えて悲しくなったり、イライラすることが増えました。ただ、太陽の明るさとか暖かさとか、行き交う人の声とか表情とか、誰かとの会話思い出したり頭の中にメロディが流れてきたり、そういうのも増えました。

自分と向き合うってこういうことを言うんかな。イヤホンを外した、それだけのことですが、私の中に大きな変化があったように思います。

そしてきっとまだ、自分でも気づいていない弱い自分は至る所にいるんです。ちゃんと見つけてあげたいです。それでもっと自分というものを形づくっていけるように。自分自身を大切にしてあげられるように。



いつの間にか涙ぐんで書いてました。なんか反省文みたいです。

でも素直な言葉で書けたんじゃないかなって思います。



さて、今からこれを転記しなくてはなりません。もうひとがんばりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


 

担当者:和泉せんり



和泉せんり △ Senri Izumi

大阪府出身 1999年7月6日生まれ 23歳

アイドルシンガー

幼い頃よりヒップホップを学び、高校時にはミュージカル、演劇、朗読、ラジオドラマなど、幅広い出演経験あり。

また、ラジオドラマ脚本や編集、演劇に使用する美術などを担当することもある。

京都を拠点に活動するアイドルグループのセンターを、グループ結成以来1年半務める。

現在は都市部でのソロ活動や、企画MCもこなす。

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