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執筆者の写真山本善之

3周目 売れるということ

皆様、お寒い中ではございますがいかがお過ごしでしょうか?

年明けからからのドタバタで体調等、崩されていませんか?

タイトルにもなっておりますが、花色もめんのブログ企画もこれでメンバー3週目となります。

僕といたしてましては、このタイトルをつけた時には、メンバーが増えたら早々に引かせてもらい、メンバー達に任せてしまおうと画策しておりましたが、一向にその隙を与えてもらえず3回目の筆を執っている次第でございます。

さてさて、今回何を書いてやろうかと思っていたのですが自分なりに「売れる」ということについて書かせてもらおうと思います。

「売れる」と一言でいっても非常にむずかしいのです。よく駆け出しの役者が「売れたい!」だとか「売れてビッグになる」だとか宣っていますが、僕はそんなに一括りに話していいものなのかと思うのです。

「売れる」ってなに?何をしてどういう風になれば「売れた」ということになるのでしょうか?

僕も偉そうに書いている実のところそんなにわかっていません。明確な基準なんてないと思うのです。テレビにレギュラー番組をもてば「売れた」になるのか、Twitterのフォロワー数やYou Tubeの登録者数が増えれば売れたになるのか、紀伊国屋や梅田芸術劇場に出たら売れたことになるのか。非常に曖昧でしょう?

特には我々は役者です。役者として売れなくてはいけません。

だいたい役者という職業は玄人と素人の基準が非常に曖昧で、売れた売れていないの判断もとてもつきにくいのです。それも我々は舞台役者、舞台人です。

漠然と「売れたい」と思って待っていても売れるほど世の中甘くはありません。基準のない所に基準を設けて、一歩一歩歩まなくてはいけません。夢には見方があるし、それを間違うと夢に潰されます。誤解を恐れずに言うなら夢は借金と同じなのです。少しずつでも返していかないと膨らむ一方です。まぁ、借金の重要性については別の話ですからおいておいて。何かを経営している方は必ずわかっていただけると思うので。

まず僕たちは「舞台人として売れる」を念頭に基準をつくらねばなりません。その為にはまずやるべきスタートラインとして自分の出演のギャラでまず食べていけるだけのお金を稼げるかが出てきます。

彼等彼女等にはそれをクリアしてもらいたい。僕なりに出来るだけのサポートはするつもりです。彼等彼女等はきっとそこまでは全員きてくれると僕は信じていますので、皆様にも信じていただけると幸いです。

最後になりましたが、今年も花色もめんをどうぞよろしくお願い申し上げます。ご支援のほど、またご鞭撻のほどいただけると大変助かります。

各方面に営業かけなくては‥

            山本善之


 

担当者:山本善之


奈良県出身。1992年10月15日生まれ。

大蔵流能楽師狂言方 戯曲家 演出家 役者

6歳の頃四世茂山忠三郎倖一に師事、現在は五世茂山忠三郎良暢に師事。

二十歳で「千載」を披く。

舞台を中心に能狂言問わず様々な公演にて活動中。

主な出演作品は、狂言風オペラ「フィガロの結婚」(ケルビーノ/蘭丸役)演 藤田六朗兵衛、「繻子の靴」(国王役 他)演 渡邊守章 等


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